選定理由 |
生育地が限られ、個体数も極めて少ない。 |
形態 |
川の堤防などに群がってはえる多年草で、茎は高さ1〜1.5m。葉は普通3深裂して、裂片は披針形の長さ8〜13cm。花は8〜9月茎の上部で分枝して、枝の先に淡紅紫色の頭花を散房状に多数つける。全体に乾くと佳香がある。
◎参照 原色日本植物図鑑草本I:No.222,日本の野生植物III:211頁, |
分布 |
本州(関東地方以西)、四国、九州、朝鮮半島、中国大陸。
◎府内の分布区域
中部地域、南部地域。 |
生存に関する脅威 |
河川敷の開発、園芸採取。 |
必要な保全対策 |
河川敷の開発には地域の詳細な生物調査を実施することが必要である。マニアの自粛に待つことも必要。 |
特記事項 |
古く中国より渡来したという説がある。学名はEupatorium fortunei Turcz. がよく用いられているが、E. japonocum Thunb. ex Murrayとすべきである(村田・小山,1982)。 |