選定理由 |
湿地の開発や水域の埋め立て、富栄養化の進行で全国的に減少している。府内の生育地も極めて限られる。 |
形態 |
細い茎がからまって水中に浮遊するか、あるいは湿地にマット状に密生して生育する繊細な食虫植物。葉は二又状でまばら、少数の捕虫嚢がつく。
◎近似種との区別
外来のオオバナイトタヌキモが野生化しているので注意が必要。イトタヌキモの花は全幅3〜4mmで小さいが、オオバナイトタヌキモの花は幅が約1cmある。
◎参照 原色日本植物図鑑草本I:No.306,山城水草誌:108頁,日本水草図鑑:153頁 |
分布 |
本州、九州、東アジア、インド、アフリカ、オーストラリア
◎府内の分布区域
南部地域。 |
生態的特性 |
自家受粉をするので結実はよい。水中に浮いている時と、浅い湿地の泥上にはえている時とでは大変姿が異なる。 |
生存に関する脅威 |
水域の富栄養化、湿地の開発や乾燥化。 |