選定理由 |
山地や丘陵にはえる一年草で、草地の減少により生育地が少なくなった。 |
形態 |
茎は高さ5〜30cm。開出た毛が多い。葉は狭卵形で少数の鋸歯があって、長さ1〜3cm。花は9〜10月茎の先に密集した短い花序を作る。淡紅紫色。全体に香気がある。
◎近似種との区別
ヒメジソは葉はうすく広卵形で4〜6の粗い鋸歯がある。
◎参照 原色日本植物図鑑草本I:No.418,日本の野生植物III:82頁 |
分布 |
本州、四国、九州、朝鮮半島(南部)。
◎府内の分布区域
北部地域。 |
生存に関する脅威 |
草地開発、道路建設、土地造成。 |
必要な保全対策 |
草地環境を維持するための調査を入念にする。 |
特記事項 |
かつては日当たりのよい山の道端や草地にはえていて、それほど珍しいものではなかったが、草刈りが行われなくなってから急に姿を消したように思われる。竹内敬1948.10.20 由良岳、及び1948.11.15 長老ヶ岳からの標本はヤマジソとしてあるが、イヌコウジュであった。 |