種子植物
種子植物 シソ科
種子植物 シソ科
ヤマジソ
Mosla japonica (Benth. ex Oliv.) Maxim.
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 準絶滅危惧(NT) |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種B |
選定理由 | 山地や丘陵にはえる一年草で、草地の減少により生育地が見られなくなった。 |
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形態 | 茎は高さ5~30cm。開出した毛が多い。葉は狭卵形で少数の鋸歯があって、長さ1~3cm。花は9~10月茎の先に密集した短い花序をつくる。淡紅紫色。全体に香気がある。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅲ(平凡社)82、原色日本植物図鑑 草本編Ⅰ(保育社)170 |
分布 | 本州、四国、九州、朝鮮半島南部。 ◎府内の分布記録区域 かつては府内全域。ただ近年の標本はまったく見つからず、詳細な産地が特定できない。 |
生存に対する脅威 | 草地開発、道路建設、土地造成。 |
必要な保全対策 | 草地環境を維持するための調査を入念にする。 |
特記事項 | かつては日当りのよい山の道端や草地にはえていて、それほど珍しいものではなかったが、草刈りが行なわれなくなってから急に姿を消したように思われる。「竹内敬1948. 10. 20 由良岳」および「1948. 11. 15 長老ヶ岳」からの標本はヤマジソとしてあるが、イヌコウジュであった。竹内敬著『京都府草木誌』(1962)には産地が書かれておらず、現存する府内産標本も未見。近年に府内で見た人はおらず、再確認されれば施設で系統保存を図る段階である。 |
執筆者 高木俊夫、村田源、光田重幸