選定理由 |
野原の湿地にはえる一年草で中部地域、南部地域にわずかに生育するだけである。 |
形態 |
茎は直立し5〜15cm。茎の下部に数対の葉が対生し、上部は節間が長く、分枝して葉がない。8〜10月に白色の小花をまばらにつける。花冠は筒状で先端は4裂する。
◎近似種との区別
ヒメナエは下部で分枝し、無毛で上部に粒状突起がある。
◎参照 原色日本植物図鑑草本I:No.547,日本の野生植物III:27頁 |
分布 |
本州、四国、九州、朝鮮半島、台湾、中国大陸、インドシナ、インド、マレーシア、ミクロネシア、オーストラリア、ニューカレドニア。
◎府内の分布区域
中部地域、南部地域。 |
生存に関する脅威 |
土地造成、湿地開発。 |
必要な保全対策 |
湿地の開発にはその地域の詳細な生物調査の実施。草刈りの実施。 |
特記事項 |
かつては堤防の法面などにも見られたが、近年外来の草が茂るようになって消滅したところが多い。 |