選定理由 |
全国的に生育地が急速に減少しており、府内においても生育地が限られており、現状では絶滅の恐れが高い。 |
形態 |
水田や湿地にはえる1年草。茎は直立し高さ約10〜30cm、軟らかくて円い。葉は対生し柄はなく、披針形で先は鋭形。枝につく葉は急に小さくなる。花は葉腋につき帯紅色。花弁は倒披針形でがくとほぼ同長。花期は8〜11月。萼筒は杯形で裂片は4個で小さい。果は球形で径約2mm、紅紫色を帯びる。
◎近似種との区別
キカシグサに比べて大きく、茎は直立し、淡緑色で赤みを帯びない。
◎参照 原色日本植物図鑑草本II:No.89,日本の野生植物II:260頁,日本水生植物図鑑:65頁 |
分布 |
本州、四国、九州、琉球、朝鮮半島。
◎府内の分布区域
北部地域(中丹地域)。 |
生存に関する脅威 |
土地造成、農薬汚染、管理放棄による植生の遷移などが減少の主要因である。 |
必要な保全対策 |
休耕田や放棄された水田では遷移が進行し、本種のような植物は消滅する。安定した生育地を確保することは困難である。 |