選定理由 |
分布は世界的であるが府内の海岸ではもともと少ない。1年草(越年草)であるため年による変動が大きく、生育地が限られており、現状では絶滅の恐れが高い。 |
形態 |
岸や内陸の乾燥地にはえる1年草または越年草で、日本では海岸の砂地に限られている。葉は偶数羽状複葉で、3〜5対の小葉からなる小型の葉と、6〜7対の小葉からなる大型の葉が対生してつく。花弁は黄色で5個。花期は7〜10月。果実には太い刺がある。
◎近似種との区別
日本では1属1種である。
◎参照 原色日本植物図鑑草本II:No.164,日本の野生植物II:222頁 |
分布 |
本州(関東地方及び福井県以西)、四国、九州、台湾、朝鮮半島、チベット、インド、アジア西部、ヨーロッパ南部、アフリカ。
◎府内の分布区域
北部地域(丹後地域)。 |
生存に関する脅威 |
海岸開発、土地造成が主要因であるが、海岸の岩場や砂の移動が激しい砂浜には生育できない。 |
必要な保全対策 |
安定した砂浜を保護、維持する必要がある。 |