種子植物
種子植物 ハマビシ科
種子植物 ハマビシ科
ハマビシ
Tribulus terrestris L.
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧ⅠB類(EN) |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種A |
選定理由 | 分布は世界的であるが府内の海岸ではもともと少ない。一年草(越年草)であるため年による個体数や生育状況の変動が大きく、生育地も限られており、現状では絶滅のおそれが高い。 |
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形態 | 岸や内陸の乾燥地にはえる一年草または越年草で、日本では海岸の砂地に限られている。葉は偶数羽状複葉で、3~5対の小葉からなる小型の葉と、6~7対の小葉からなる大型の葉が対生して付く。花弁は黄色で5個。花期は7~10月。果実には太いとげがある。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅱ(平凡社)222、原色日本植物図鑑 草本編Ⅱ(保育社)84、f. 47: 2 |
分布 | 本州(関東および福井県以西)、四国、九州、台湾、朝鮮半島、チベット、インド、アジア西部、ヨーロッパ南部、アフリカ。 ◎府内の分布記録区域 丹後地域。 |
生存に対する脅威 | 海岸開発、土地造成が主要因であるが、海岸の岩場や砂の移動が激しい砂浜には生育できない。自生地は近年の風水害で砂浜を失い、絶滅が心配される。 |
必要な保全対策 | 安定した砂浜を保護、維持する必要がある。また、各地で行なわれているように、種子から育てて植え戻すなどの保護・育成活動が必要な段階にある。 |
特記事項 | 絶滅した県も多く、とくに関東や福井県ではほぼ壊滅状態である。 |
執筆者 田中徹、赤松富子