選定理由 |
府内では分布域が非常に局所的である。大株となるが個体数は少ないので、絶滅の恐れが高い。 |
形態 |
山野の草原や林縁にはえるつる性の多年草。葉は4〜10個の小葉からなる偶数羽状複葉で、先端は分枝する巻きひげとなる。托葉はやや大きい。花は青紫色で、長柄のある総状花序に多数つく。花期は8〜10月。
◎近似種との区別
クサフジやツルフジバカマに比べて、小葉は大きな卵形で、数が少ない。
◎参照 原色日本植物図鑑草本II:No.215,日本の野生植物II:197頁 |
分布 |
北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国大陸、ウスリー、アムール、シベリア東部。
◎府内の分布区域
中部地域。 |
生存に関する脅威 |
土地造成、草地開発、道路工事などが主要因であるが、ササ類の侵入による影響も考えられる。 |
必要な保全対策 |
林道の拡張整備の際には配慮が必要である。 |