種子植物
種子植物 マメ科
種子植物 マメ科
オオバクサフジ
Vicia pseudo-orobus Fisch. et C. A. Mey.
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種C |
選定理由 | 府内では分布域が非常に局所的である。大株となるが個体数は少ないので、絶滅のおそれが高い。 |
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形態 | 山野の草原や林縁にはえる蔓性の多年草。葉は4~10個の小葉からなる偶数羽状複葉で、先端は分枝する巻きひげとなる。托葉はやや大きい。花は青紫色で、長柄のある総状花序に多数付く。花期は8~10月。クサフジやツルフジバカマにくらべて、小葉は大きな卵形で、数が少ない。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅱ(平凡社)197、原色日本植物図鑑 草本編Ⅱ(保育社)108 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国大陸、ウスリー、アムール、シベリア東部。 ◎府内の分布記録区域 南丹地域、山城地域。 |
生存に対する脅威 | 土地造成、草地開発、道路工事、遷移の進行(高茎草の繁茂)などが主要因であるが、ササ類の侵入による影響も考えられる。 |
必要な保全対策 | 適度の草刈りのほか、林道の拡張整備の際には配慮が必要である。 |
特記事項 | 山城地域では、堤防工事に際して本種が見つかり、掘りとり仮置きして工事終了後に復元作業が行なわれた。 |
執筆者 田中徹