選定理由 |
分布域は広いが、定期的な草刈りなどの条件が満たされる生育場所が非常に限られており、現状では絶滅の恐れが高い。 |
形態 |
丘陵地や低山地の日当りのよい乾いた道端や岩地などの草原にはえる小さい半低木。茎は細くて硬い。花は淡紅紫色で白色を帯び、ごく短い柄の先に数個ずつ総状花序につく。花期は8〜9月。閉鎖花は葉腋に束生する。果実は広卵形でわずかに短毛があり長さ約4mm、網脈が目立つ。
◎近似種との区別
ハギ属の他種に比べて、草丈が40〜60cmと低く、茎が細い。花序はまばらであるが基部の葉より長い。
◎参照 原色日本植物図鑑草本II:No.193,日本の野生植物II:206頁,京都植物25巻:5頁 |
分布 |
本州、四国、九州、琉球、台湾、朝鮮半島、中国大陸。
◎府内の分布区域
中部地域、南部地域。 |
生存に関する脅威 |
草地開発、土地造成などが主要因であるが、草地の管理放棄による遷移進行、メリケンカルカヤなど帰化種との競合も考えられる。 |
必要な保全対策 |
草刈り、火入れなどによる大型の競合種の排除が効果的である。 |