種子植物
種子植物 マメ科
種子植物 マメ科
マキエハギ
Lespedeza virgata (Thunb.) DC.
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧C |
選定理由 | 分布域は広いが、定期的な草刈りなどの条件が満たされる生育場所が非常に限られており、絶滅のおそれが高いものである。しかし、数百以上の個体数が見られる所があること、新たな自生地が見つかったことにより、2002年版レッドデータブックよりランクを下げた。 |
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形態 | 丘陵地や低山地の日当りのよい乾いた道端や岩地などの草原にはえる小さい半低木。茎は細くて硬い。花は淡紅紫色で白色を帯び、ごく短い柄の先に数個ずつ総状花序に付く。花期は8~9月。閉鎖花は葉腋に束生する。果実は広卵形でわずかに短毛があり長さ約4mm、網脈が目立つ。枝先に無性芽を付けることがある。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅱ(平凡社)206、原色日本植物図鑑 草本編Ⅱ(保育社)98 |
分布 | 本州、四国、九州、沖縄県、台湾、朝鮮半島、中国大陸。 ◎府内の分布記録区域 南丹地域、山城地域。 |
生存に対する脅威 | 土地造成、植生の遷移、河川開発。 |
必要な保全対策 | 河川敷や林縁の道路管理、とくに拡張時に破壊される可能性が高いので注意が必要である。 |
改訂の理由 | 「選定理由」に同じ。 |
特記事項 | 数本の規模で生育することが多く、生存基盤はなお脆弱である。 |
執筆者 田中徹、光田重幸