選定理由 |
分布域は広いが、河川や林縁などの開発されやすい場所と生育立地が重なるため、現状では絶滅の恐れが高い。 |
形態 |
河原や近海の日当りのよい砂地にはえる多年草で、茎の下部は木化し半低木状となる。茎は高さ150cmに達する。全体に黄褐色の軟毛がある。葉の脈が隆起する。花は帯黄白色で長い総状花序に多数つく。花期は7〜9月。花序の基部付近には閉鎖花が多数集まってつく。
◎近似種との区別
ハギ属の多種に比べて、多数の花が総状花序につく点が異なる。
◎参照 原色日本植物図鑑草本本II:No.192,日本の野生植物II:206頁,久美浜海岸砂丘の植物:29頁 |
分布 |
本州、四国、九州、琉球、朝鮮半島、中国大陸、インド、ヒマラヤ。
◎府内の分布区域
北部地域(丹後地域)、南部地域(保津川、鴨川堤では絶滅)。 |
生存に関する脅威 |
土地造成、植生の遷移、河川開発などが主要因であるが、近海地ではイタチハギ、ニセアカシアなど導入帰化種との競合も考えられる。 |
必要な保全対策 |
河川敷や林縁の道路管理、特に拡張時に破壊される可能性が高いので注意が必要である。 |