種子植物
種子植物 マメ科
種子植物 マメ科
イヌハギ
Lespedeza tomentosa (Thunb.) Siebold ex Maxim.
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧Ⅱ類(VU) |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種A |
選定理由 | 分布域は広いが、河川や林縁などの開発されやすい場所と生育立地が重なるため、現状では絶滅のおそれが高い。 |
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形態 | 河原や近海の日当りのよい砂地にはえる多年草で、茎の下部は木化し半低木状となる。茎は高さ150cmに達する。全体に黄褐色の軟毛がある。葉の脈が隆起する。花は帯黄白色で長い総状花序に多数付く。花期は7~9月。花序の基部付近には、閉鎖花が多数塊状に集まって付く。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅱ(平凡社)206、原色日本植物図鑑 草本編Ⅱ(保育社)97 |
分布 | 本州、四国、九州、沖縄県、朝鮮半島、中国大陸、インド、ヒマラヤ。 ◎府内の分布記録区域 丹後地域、中丹地域、京都市域(保津川、鴨川堤では絶滅)、山城地域。 |
生存に対する脅威 | 土地造成、植生の遷移、河川開発などが主要因であるが、近海地ではイタチハギ、ニセアカシア、アレチヌスビトハギなど外来種との競合も考えられる。 |
必要な保全対策 | 河川敷や林縁の道路管理、とくに拡張時に破壊される可能性が高いので注意が必要である。中丹地域のものは系統保存されている。 |
特記事項 | 自生しているほとんどの都府県で、レッドリストに挙げられている。 |
執筆者 田中徹、光田重幸