選定理由 |
府内での生息は本来の分布地と異なる点で注目される。 |
形態 |
ナマズよりも下顎の突出が著しい。頭部はより縦扁している。体長100cm程度に達する。 |
分布 |
琵琶湖および流出河川。
◎府内の分布区域
宇治川の天ヶ瀬ダム下流部に小規模の個体群が存在している。また、淀川の枚方市付近で繁殖行動が確認されているため、琵琶湖からの流下個体だけでなく、淀川水系において再生産している可能性が非常に高い。 |
生態的特性 |
琵琶湖では夜間に湖水沖合を遊泳してフナやアユなどを捕食する。6月下旬〜7月の梅雨明けのころ、産卵のために接岸する。枚方市付近の個体群は、梅雨時期の増水で生じた一時的水域へ夜間侵入し、産卵することが最近の研究でわかった。 |
現状・脅威・保全 |
枚方市付近では、産卵場となる河川敷氾濫原の水際で繁殖行動が確認されている。しかし、増水後の水位低下が急な場合は河川敷に取り残され、産卵途中で斃死することがある。産卵場の減少、急激な水位低下が脅威となる。氾濫して冠水するような河川敷の保全。天ヶ瀬ダム放流量の適切な管理が必要である。 |
その他 |
日本固有種 |