選定理由 |
京都府は分布域の南限に近いが、近年確認情報がきわめて少ない。 |
形態 |
全長50cmに達し、目が大きく、側唇歯は3対でそれぞれに鋭い2突がみられる。 |
分布 |
海外では朝鮮半島以北とアラスカに分布。国内では島根県、茨城県以北に分布。
◎府内の分布区域
日本海、若狭湾に注ぐ河川。
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生態的特性 |
幼生は川の砂泥中の有機物を食べ育ち、変態後海に下り、他魚に吸いついて体液を吸う。成熟した個体は河川に遡上し、産卵後死亡する。 |
現状・脅威・保全 |
文献上では由良川と宇川に遡上するとされているが、1990年以降の記録はない。毎年由良川において落ち鮎漁の際に数尾捕獲されると言われている。アンモシーテス幼生の生息場所が悪化し、堰堤が遡上を阻害している。生息状況を調査により把握し、保全に関わる配慮事項を検討する必要がある。 |