選定理由 |
近年、砂防堰堤の設置等により生息流域の消滅や枯渇等が原因で減少している。 |
形態 |
体長12cm。側線は不完全で胸鰭上方にあるのみ。上唇のひげは平たく側方へ張り出す。脂
鰭は基底が長いが低い。尾鰭後縁は丸みを帯びる。生時、体色は赤褐色。
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分布 |
日本では1属1種であり、かつ日本固有種。宮城県、秋田県以南の本州、四国、九州に広く
分布する。国外では、アカザ属の魚が長江流域以南の中国大陸、台湾島、朝鮮半島に分布し
ている。
◎府内の分布区域
府内の主要な河川の上・中流域で確認されている。
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生態的特性 |
水の比較的きれいな川の中流から上流の瀬の石の下や間にすみ、石の隙間をかいくぐるよう
にして泳ぐことが多い。夜間に活動することが多く、主に水生昆虫を食べる。
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現状・脅威・保全 |
府内では賀茂川、高野川、由良川支流、竹野川、大手川、大雲川、1979年には京都市内の琵
琶湖疏水でも確認されている。一時的であるにしろ砂防工事や道路工事に伴う土砂流出によ
り浮き石が埋没したり、流水が枯渇することにより局所的な個体群が全滅する可能性がある。
生息場所を把握し、まずは生息場所の保全を図る必要がある。
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その他 |
日本固有種 |