形態 |
常緑性の小型多年草。葉は単羽状で、羽片はさらに中〜深裂する。葉柄や葉軸は著しく細い。羽片基部上側の耳垂は発達し、しばしば遊離して羽軸と直角に近い角度になる。葉の先端は蔓状に伸びて無性芽をつける。
◎近似種との区別
ヌリトラノオやシモツケヌリトラノオは葉軸がやや太く、羽片は鈍鋸歯状に浅裂するのみ。トラノオシダは羽片の形が異なるほか、無性芽を生じない。
◎参照 原色日本羊歯植物図鑑;pl.62-329,148頁(1959),京都府草木誌;11頁(1962),しだの図鑑;82,84頁(1986),日本の野生植物 シダ;pl.83-1,149頁(1999),改訂・近畿地方の保護上重要な植物;(No.5058、B)(2001) |