選定理由 |
産地が原生林に限定され、園芸用の採取も懸念される。 |
分布 |
北海道から九州までの温帯域。朝鮮半島(未確定)。
◎府内の分布区域
中部地域、南部地域(京都市・乙訓地域)。 |
生存に対する脅威 |
森林伐採、空中湿度の低下、園芸採取。 |
必要な保全対策 |
スギランなどと同様に、大木の樹幹(まれに岩上)に着生する。周辺の環境ごと保存するのが望ましい。生長が遅く、人工繁殖はやや困難と見られる。 |
形態 |
夏緑性の多年草。根茎はやや細く這い、葉を接近して出す。葉は洋紙質で淡緑色、ネクタイ形、下部がもっとも広い。ソーラスは中間生もしくはやや中肋寄りにつく。
◎近似種との区別
ミヤマノキシノブにもっとも良く似るが、ホテイシダは葉が夏緑性であること、葉幅が広いことで区別できる。ノキシノブは葉が革質であり、区別は容易である。
◎参照 原色日本羊歯植物図鑑;pl.67-360,157頁(1959),京都府草木誌;12頁(1962),しだの図鑑;37頁(1986),日本の野生植物 シダ;pl.180-4,265頁(1999) |