選定理由 |
府内では稀。タイプ産地(京都市・乙訓地域)では絶滅寸前。 |
分布 |
本州(関東以西の太平洋側と新潟県)、四国、九州。中国大陸にも似たものがある。
◎府内の分布区域
北部地域(中丹地域)、中部地域、南部地域。 |
生存に対する脅威 |
森林伐採、空中湿度の低下。 |
必要な保全対策 |
空中湿度さえあれば、比較的強光にも耐える。川沿いの自生地は保全のためには重要。人工繁殖自体は比較的容易である。 |
形態 |
常緑の多年草。根茎は短く斜上する。羽片は10〜17対あり、刀状で次第に細くなり先端尾状、表面は独特の白緑色を帯びる。包膜は中心が黒褐色で、縁は全縁。
◎近似種との区別
ヤマヤブソテツは葉の表面が淡緑色から灰緑色、包膜は全体が灰白色。テリハヤブソテツは葉の表面が深緑色で光沢がある。包膜はやはり灰白色。
◎参照 原色日本羊歯植物図鑑;85頁(1959),京都府草木誌;8頁(1962),日本の野生植物シダ;pl.95-2〜3,164頁(1999) |