選定理由 |
府内では稀。一部では改修工事により減少傾向にある。 |
分布 |
本州(関東以西)、四国、九州、沖縄、朝鮮半島、中国大陸、シベリア東部。
◎府内の分布区域
中部地域、南部地域。 |
生存に対する脅威 |
道路改修、土地造成。 |
必要な保全対策 |
路傍の石垣や岸壁にあるので、工事にあたっては削り取らないよう注意が必要。石灰岩や緑色岩地帯に見られることが多い。 |
形態 |
常緑の多年草。根茎は短く斜上し、葉を叢生する。葉は2〜3回羽状、深緑色で表面に光沢があり、硬紙質。葉柄の基部にある鱗片の付着点の背面に褐色の毛が密生する。
◎近似種との区別
コバノヒノキシダは、葉が草質、淡緑色から黄緑色、光沢がない。また、鱗片の背面には毛がない。(一部の文献には本種とトキワトラノオの中間形があるように書かれているが、調べられた限りそれらは両種の雑種である。)
◎参照 原色日本羊歯植物図鑑;pl.64-342,151頁(1959),京都府草木誌;115頁(1962),日本の野生植物 シダ;pl.80-2,146頁(1999) |