選定理由 |
原生林の樹幹に着生し、産地は極めて少ない。しかし、地域的にはやや個体数がある。 |
分布 |
北海道南部−奄美諸島、朝鮮半島から中国大陸。
◎府内の分布区域
中部地域・南部地域(京都市北部)。 |
生存に対する脅威 |
森林伐採、空中湿度の低下。 |
必要な保全対策 |
隣接する森林を含めて、できるだけ広い面積の森林を保護する。人工繁殖は極めて難しく、世界的に成功例はない。 |
形態 |
常緑で、茎は数回二又状に分岐する。葉は開出または斜上し、革質、線形から細いネクタイ型、辺縁は全縁である。茎から無性芽を生じない。
◎近似種との区別
トウゲシバ類は地上生、葉の辺縁に鋸歯−歯牙がある。また、しばしば茎から無性芽を出す。コスギラン、ヒメスギランは普通岩上生、京都府からは未知。
◎参照 京都府草木誌;2頁(1962),しだの図鑑;21頁(1986),日本の野生植物 シダ;45頁(1999),改訂・近畿地方の保護上重要な植物;(No.5006、B)(2001) |