形態 |
常緑の多年草。広義のベニシダ類の一種で、主要な特徴は次のとおり。1. 葉柄下部の鱗片は細く、黒褐色から黒色。2. 羽片や小羽片はそれぞれ直角に近い角度でつく。3. 羽片の先端は急尾状になる。4. 包膜がある。5. 葉は若いうちは赤紫色を帯びる。
◎近似種との区別
府内産でもっとも似ているヌカイタチシダには包膜がない。ベニシダやトウゴクシダとは羽片の角度で、アツギノヌカイタチシダマガイとは鱗片の特徴と量で区別できる。
◎参照 原色日本羊歯植物図鑑;pl.39-218,104頁(1959),しだの図鑑;174,176頁(1986),日本の野生植物 シダ;pl.122-5,195〜196頁(1999) |