選定理由 |
もともと希少であるうえに、府内では30年以上にわたって記録がない。 |
分布 |
北海道から九州まで。石灰岩を好み、シベリアから中国大陸に見られる。
◎府内の分布区域
中部地域。1967年に亀岡市で確認されたのを最後に、記録がない。かつて記録されたポンポン山(京都市西京区)周辺でも現在は見いだされておらず、絶滅が憂慮される。 |
生存に対する脅威 |
石灰岩採掘、道路改修。 |
必要な保全対策 |
石灰岩とともに取り去られることが多いため、関係者に周知徹底することが望ましい。 |
形態 |
常緑の多年草。岩上に着生するため、水分や栄養条件によって大きさには変化が多い。根茎は短く、ほとんど直立する。葉は単葉で、全縁。大きな葉の先はしだいに細くなって、つる状になり、先端に無性芽をつける。葉脈は網目状に結合するが、遊離脈はない。
◎近似種との区別
日本には紛らわしい種類はない。
◎参照 京都府草木誌;12頁(1962),しだの図鑑;43,45頁(1986),京都西山の植物目録(1999) |