シダ植物
チャセンシダ科
チャセンシダ科
クモノスシダ
Asplenium ruprechtii Sa.Kurata, Camptosorus sibiricus Rupr.
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 府内では南部の一角に30個体程度が残るのみである。 |
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形態 | 常緑の多年草。岩上に着生するため、水分や栄養条件によって大きさには変化が多い。根茎は短く、ほとんど直立する。葉は単葉で、全縁。大きな葉の先はしだいに細くなって、つる状になり、先端に無性芽を付ける。葉脈は網目状に結合するが、遊離脈はない。 ◎参照 日本の野生植物 シダ(平凡社)143、原色日本羊歯植物図鑑(保育社)153 & 189 |
分布 | 北海道から九州まで。石灰岩を好み、シベリアから中国大陸に見られる。 ◎府内の分布記録区域 南丹地域(絶滅)、京都市域(絶滅に近いが、調査不足)、乙訓地区。 |
生存に対する脅威 | 石灰岩採掘、道路改修、園芸採集。 |
必要な保全対策 | 石灰岩とともに取り去られることが多いため、関係者に周知徹底することが望ましい。 |
特記事項 | 本種はほかのチャセンシダ類としばしば雑種をつくることが知られているが、府内ではまだその記録はない。 |
執筆者 光田重幸