選定理由 |
昭和40年代以降激減し、この5年程は府内で確認例がない。 |
分布 |
日本のほぼ全域、朝鮮半島、中国大陸、ヨーロッパ、北アメリカ。
◎府内の分布区域
北部地域(絶滅?)、中部地域(現状不明)、南部地域(京都市・乙訓地域)(現状不明)。 |
生存に対する脅威 |
水田への除草剤の使用、水の富栄養化、用水路改修(コンクリート化)。 |
必要な保全対策 |
上記の原因を排除する。人工栽培は比較的容易なので、人為的に増やすことも可能である。 |
形態 |
水生または半水生の多年草。地上部は普通冬に枯れるが、暖地では半常緑のこともある。根茎はつる状に水中または泥中を横走する。葉は間隔をおいてほぼ直立して出、4枚の羽片が四葉のクローバー状に並ぶ。葉脈は細長い網目状に結合する。葉の基部付近に大型の胞子嚢果をつける。
◎近似種との区別
九州南部以南にナンゴクデンジソウがあるが、府内には分布していないと思われる。
◎参照 原色日本羊歯植物図鑑;pl.72-396,170p(1959),京都府草木誌;13p(1962),しだの図鑑;59,61p(1986),日本の野生植物 シダ;pl.195-4〜5,283p(1999),改訂・近畿地方の保護上重要な植物;(No.5141、B)(2001) |