形態 |
浮遊する水草で、冬枯れする一年草。茎は伸張し、葉を対生状につける。それとほぼ同位置に水中に伸びる茎状器官があり、一部は根状、一部は胞子嚢となる。葉の表面には微細な突起が多生し、水をはじく。胞子には大小二型あり、秋に熟し春に発芽する。
◎近似種との区別
オオサンショウモは水槽で栽培される温室植物であり、葉はこみあってつき、両側より表へ反り返るが、小さな株ではときに紛らわしい。しかし葉の表面突起(毛)は、サンショウモと違って「卵泡立て器」状であり、区別できる。
◎参照 京都府草木誌;13頁(1962),しだの図鑑;30,32p(1986),日本の野生植物 シダ;pl.194-2,195-1〜3,284頁(1999),改訂・近畿地方の保護上重要な植物;(5142、C)(2001) |