選定理由 |
湿地の改変により激減し、府内では現在一ヶ所に少数残るのみ。 |
分布 |
北海道、本州(近畿地方以北)、中国大陸北部、北アメリカ、ヨーロッパ。
◎府内の分布区域
中部地域(絶滅)、南部地域(京都市北部)。 |
生存に対する脅威 |
湿地開発、乾燥化。 |
必要な保全対策 |
移植や人工栽培は、長期的にはすべて失敗している。湿地の現状を保全するしかない。 |
形態 |
常緑の多年草であるが、ときに先端部を残して冬枯れする。茎は長さ5〜15cmで、地表を這う。葉はふつう全縁。胞子嚢穂は直立し、その包葉は基部が広がる。
◎近似種との区別
ヒカゲノカズラは、茎が非常に長く伸び、数メートルに達する。ミズスギとは全体がやや似るが、生長したミズスギでは茎が地表を這わないこと、胞子嚢穂が下垂することにより、容易に区別できる。
◎参照 原色日本羊歯植物図鑑;pl.3-17,14頁(1959),京都府草木誌;2p(1962),しだの図鑑;24頁(1986),日本の野生植物 シダ;pl.6-3,48頁(1999),改訂・近畿地方の保護上重要な植物;(No.5008、A)(2001) |