選定理由 |
春秋の渡りの時期に旅鳥として府内に滞在する。滞在する個体数は極めて少ないが、近年減少はしていない。 |
形態 |
全長62cm。形も大きさもダイシャクシギと変わらない。下背、腰、上尾筒は褐色地に黒色の斑があり、飛翔時も他の背面の色と同じ色である。翼の下面には一様に黒色横斑があり、白っぽくは見えない。 |
分布 |
繁殖地はウスリー地方とカムチャツカ半島に限られ、フィリピンやオーストラリアで越冬する。旅鳥として日本全国へ渡来する。府内でも渡り期に阿蘇海や木津川などへ渡来するが、秋の観察例は少ない。
◎府内の分布区域
北部地域、南部地域。 |
生態的特性 |
嘴を泥の中へ差し込んで探るようにして、環形動物、軟体動物、甲殻類、昆虫など小型無脊椎動物を採食する。湿地草原、泥炭草原などで、2〜3つがいの小さなコロニーをつくって繁殖する。一腹4卵を産む。上空旋回のディスプレイ飛翔が知られている。 |
生息地の現状 |
府内では中下流の河川敷、若狭湾岸の浅瀬、内陸の草原や耕作地、代かき中の水田に極めて少数が渡来する。河川改修や圃場整備などによって、餌環境などが貧弱になっていると考えられる。 |