トップページ > 地形・地質・自然現象 > 地形 > 夜久野高原玄武岩柱状節理
分類 | 火山地形 |
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細分 | 柱状節理 |
地域 | 福知山市夜久野町字小倉 |
選定理由 | 多数存在するが典型的な形態を示し、保存が望ましい地形。 |
概要 | 約30万年前頃に、玄武岩質溶岩が流出し夜久野高原(溶岩台地)を形成した。その一部が露出しているところが現在「やくの玄武岩公園」として整備され、柱状節理の露頭を観察することができる。露頭の高さは約15mほど、幅は150mである。露頭は上部から「黒色土壌」、「風化した溶岩」、その下部に「柱状節理をもつ新鮮な溶岩の順に重なっている。 六角柱をした柱状節理は上部ほど横の亀裂が多く走っていて数十cm幅の板を重ねたようになっている。下部の横への亀裂の幅は大きい。また、高内地区にも小規模ながら同様の露頭がある。ここの説明には、松山基範博士による逆帯磁発見の説明がなされていて興味をそそる。福知山市夜久野町から車で1時間ほど走った兵庫県豊岡市に同様の柱状節理を有する玄武洞(天然記念物)があるが、約160万年前頃のはるかに古い時代の噴火による。 |
関連法令 | 夜久野町文化財保護条例(史跡「小倉地区玄武岩」) |
文献 上治(1925)、田倉山団体研究グループ(1984)、地学団体研究会京都支部(1982)
執筆者 塩見良三
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