クモ目 コモリグモ科
イソコモリグモ
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
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2002年版 | 準絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧Ⅱ類(VU) |
選定理由 | 全国的に生息地の破壊が進み、京都府でも産地が少ないため。 |
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形態 | 体長メス16~23mm、オス15~17mm。灰褐色で白毛の目立つ大型のコモリグモで、腹部下面は黒色。 |
分布 | 北海道、本州(青森県から鳥取県までの日本海沿岸、太平洋沿岸は青森県、岩手県、茨城県)に分布。 ◎府内の分布区域 府内では京丹後市の久美浜町(箱石浜)、網野町(琴引浜)、丹後町(宇川河口)に分布。 |
生態的特性 | 海浜性で、砂浜に10~20cmの垂直の穴を掘って住居をつくる。穴の内側の砂は糸で綴られている。夜間に住居から出て、昆虫などの海浜性動物を捕食する。海浜植物が生育していない砂浜にも生息するが、冬には巣穴がほとんど見られなくなる。岸よりの海浜植物帯には年間を通して多数の巣穴が見られる。成体は3~4月に見られる。2年で成体となる。 |
生息地の現状 | 本種の基本的な生息地は海浜植物帯であり、海浜植物が存在しない砂浜には、イソコモリグモは生息しないか、生息してもその密度はきわめて低い。コンビナート、住宅、海水浴場、道路、防潮堤などの建設によって、本種の生息環境は全国的規模で非常に悪化している。石川県では、1950年から1998年までに生息地が81%減少したという。 |
生存に対する脅威 | 箱石浜では、1975年頃にくらべて本種の密度はかなり低下しているという。それはバイクや四輪駆動車の乗り入れによる海浜植物の破壊が原因かもしれない。 |
必要な保全対策 | 海浜植物が存在する自然度の高い砂浜の開発をさせないこと、ならびに、生息地へのバイクや自動車の進入を許さないことが必要。 |
その他 | 日本固有種 |
執筆者 吉田真、加村隆英
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