選定理由 | 近年河川敷の生息場所が急減するとともに山林での分布も減少している。加えて、市街地でも分布がほとんど見られない。 |
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形態 | 頭胴長60~75cm、尾長40cm、体重4~7kg、頭胴に対して尾が長く、吻が尖っている。 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州、国後島、択捉島等に分布。 ◎府内の分布区域 府内では三川合流点、向島、泉大橋周辺、上賀茂等に局所的に分布。 |
生態的特性 | 野ネズミ類、鳥類など小型の動物を食べる。また人家の残飯等も食べる。 |
生息地の現状 | 河川敷での衰退は冬期の重要な食物である野ネズミ類が減少したことが大きい。また、都市近郊の山林や農耕地が宅地開発等により破壊されたことで減少。 |
生存に対する脅威 | 生息地の開発やアライグマ等の外来種の増加の影響も考えられる。 |
必要な保全対策 | 河川敷や山林等の開発を減少させること。 |
改訂の理由 | 分布域の縮小のため。 |
文献 河川水辺の国勢調査(2011)、村上(1984)、日本哺乳類学会学会(1997)
執筆者 村上興正、高柳敦