菌類
子嚢菌門 プレオスポラ目 ツベウフィア科
子嚢菌門 プレオスポラ目 ツベウフィア科
マイヅルヨコバイタケ
Podonectrioides sp.
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 発見数が少なく、希少種であり絶滅に近い。母種のヨコバイタケが環境省により準絶滅危惧に指定されている。府域ではヨコバイタケの発生が不明確であり、より危機的と思われる本種を指定した。 |
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形態 | 子嚢殻はツマグロヨコバイ類の成虫より発生する。葉の裏に付着した虫体の尾部を除く全体が白い菌糸膜で覆われ、そこに子嚢殻が裸生する。子実体を欠くトルビエラ型で、子嚢殻は寄主の側面の葉上まで溢出した白色菌糸まではりつき、部分的または全体に密につく。初め淡黄色、熟成すると飴色になる。 ◎近似種との区別 母種のヨコバイタケより大型であり、母種(若齢幼虫に発生)と大きく異なる点として、本菌は成虫時に発生する。 |
分布 | 京都府。 ◎府内の分布区域 舞鶴地方の特産。2001年に8年ぶりに再発生を確認。希少種で、絶滅に近い。 |
生態的特性 | 空中湿度の高い山地流畔のオオイタドリやタニウツギの葉裏に、菌糸体で付着したツマグロヨコバイ類の成虫より発生する。 |
その他 | 舞鶴特産種 |
文献 清水(1997)、奥沢(2012)、日本冬虫夏草の会(2014)
執筆者 小西思演(原文)、佐久間大輔(改変)