菌類
子嚢菌門 チャワンタケ目 セイヨウショウロ科
子嚢菌門 チャワンタケ目 セイヨウショウロ科
クロアミメセイヨウショウロ
Tuber aestivum Vittad.
京都府カテゴリー | 要注目種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 発生例が少ない。 |
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形態 | 子実体は塊形から扁球形、径2.5~3cm。表皮は初め白灰色、次第に黒褐色となり、ピラミッド型の疣状物で覆われる。内部は初め白色、次第に黄色から茶褐色になる。表面に不規則で粗い網目(胞子の長径で3~4(5)個)突起がある。成熟したものはナッツ臭がある。 |
分布 | 京都府、山口県、福岡県、ヨーロッパ。 ◎府内の分布区域 鞍馬山(京都市左京区)。 |
生態的特性 | シイ林やコナラ林、ナラガシワ、ハシバミ老樹で礫砂の地下に発生、時に表皮が地表面に出る。外生菌根菌。イギリスではブナ林に発生するという。ヨーロッパでは8~10月頃発生するので夏トリフと言われる。 |
必要な保全対策 | 石灰岩質土壌の保全。 |
改訂の理由 | 種概念にやや疑問があり分類的に再検討が必要。 |
執筆者 吉見昭一(原文)、佐久間大輔(改変)