菌類担子菌門 スッポンタケ目 スッポンタケ科
キイロスッポンタケ
Phallus flavocostatus Kreisel.
| 京都府カテゴリー | 絶滅種 |
|---|---|
| 2002年版 | 絶滅種 2002年版を参照する |
| 環境省カテゴリー | なし |
| 選定理由 | 比較的広く分布するが、それぞれの生育場所での個体数は極めて少ない。京都府内では絶滅したと考えられる。 |
|---|---|
| 形態 | 幼菌は卵形、淡黄色から白色、頂部が裂開し子実体を突き出す。子実体は傘部と柄部の区別があり、傘部の表面は暗緑色で悪臭を放つ粘液状の基本体（グレバ）で覆われる。基本体を洗い落とすと黄色の網目状隆起が見られ、傘縁部では網目が次第に縦すじの隆起となる。柄部は淡黄色から黄色。 ◎近似種との区別 ヒメスッポンタケ（P. tenuis (E. Fisch.) Kuntze）はより小型で傘の縁部も網目状である。見誤りやすい。 |
| 分布 | 日本全土。中国大陸、スリランカ、インドネシア。 ◎府内の分布区域 下鴨神社シイ倒木上に1972年に発生（京都市左京区）。 |
| 生態的特性 | 広葉樹朽木より発生。 |
| 必要な保全対策 | 巨木倒木を含めた原生的環境が必要。 |
文献 吉見（1986）、今関ほか（1988）、今関、本郷（1989）
執筆者 吉見昭一（原文）、佐久間大輔（加筆）
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