種子植物
種子植物 イネ科
種子植物 イネ科
ヒナザサ
Coelachne japonica Hack.
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 準絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 準絶滅危惧(NT) |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種B |
選定理由 | 湿地環境に見られる繊弱な小型の一年草で、近年ほとんど姿が見られなくなった。 |
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形態 | 稈は倒伏状、節から直立する枝を分け高さ5~20cm。葉は披針形、長さ1~3cm、幅2~6mm、無毛で先は鋭尖頭。小穂はまばらで緑白色、長さ2~2.5mm。護穎は無脈。ハイチゴザサはやや似るが、多年草で稈が地表を這い、葉に立毛、護穎有脈。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ(平凡社)97、原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ(保育社)337 |
分布 | 本州、四国、九州。 ◎府内の分布記録区域 京都市域から記録はあるが、乙訓地区以外近年での確認例はない。乙訓地域でも絶滅した可能性がある。 |
生存に対する脅威 | 湿地の乾燥化や遷移、造成、シカによる食害。 |
必要な保全対策 | 湿地環境は稀少植物が多いことを認識し、保全に努めるべきである。 |
改訂の理由 | 2002年版レッドデータブック以降の調査では、現存が確認できなかった。 |
特記事項 | 一年草であるため個体数は不安定だが、埋土種子によって再発芽することも考えられる。 |
その他 | 日本固有種 |
執筆者 光田重幸、津軽俊介