種子植物
種子植物 アヤメ科
種子植物 アヤメ科
ノハナショウブ
Iris ensata Thunb. var. spontanea (Makino) Nakai ex Makino et Nemoto
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 |
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2002年版 | 準絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種C |
選定理由 | 府内では分布域は広いが、急速に自生地が減少している。 |
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形態 | 山野の草原や湿地にはえる多年草。葉は剣状で太い中脈が目立つ。花期は6~7月。花は赤紫色で径約10cm。外花被片は楕円形で開出して垂れ下がり、基部は長い爪があり、その中央部は黄色を帯びる。内花被は狭長楕円形で直立する。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ(平凡社)61、原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ(保育社)77、f. 58: 7 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国大陸東北部、シベリア東部。 ◎府内の分布記録区域 丹後地域、中丹地域、南丹地域、京都市域、乙訓地区、山城地域。 |
生存に対する脅威 | 草地開発、湿地開発、土地造成、遷移進行、園芸採集。 |
必要な保全対策 | 山間湿地のものは、遷移が進み消えてゆくことが多い。遷移の抑制が不可欠。 |
特記事項 | 丹後海岸には、本種が群生する海岸草地があり、ユウスゲ群落とともに貴重なものである。 |
執筆者 田中徹、光田重幸