種子植物 サトイモ科
ムサシアブミ
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
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2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 竹内敬著『京都府草木誌』(1962)に「経ヶ岬」、村田源著『近畿地方植物誌』(1993)の29頁に「冠島」と記録されているだけで産地がきわめて限定され、個体数も少ない。また、経ヶ岬の近年の確認情報はない。なお、大本花明山植物園には舞鶴市成生産の標本が保管されている。 |
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形態 | 海岸近くのやや湿った林下に多い。偽茎は葉柄より短く、葉は2個でほぼ同大。小葉は3枚で菱状広卵形鋭尖頭で先端は糸状に伸びる。花期の頂小葉は長さ10~30cm、果期にはさらに大きくなる。仏炎苞はあぶみ形、長さ7.5~10.5cm、全体が暗紫色、または全体が白緑色で一部暗紫色を帯び、隆起する白条がある。舷部は袋状に巻き縁は耳状に張り出す。先端は前方に突き出る。海辺に多く、広く長大な3小葉をもつ葉が2枚。特異な形の仏炎苞をもつものはほかにない。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ(平凡社)132、原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ(保育社)200、f. 135: 4 |
分布 | 本州(関東以西)、四国、九州、沖縄県、朝鮮半島南部、台湾、中国大陸。 ◎府内の分布記録区域 丹後地域。 |
生存に対する脅威 | 海岸の開発。道路や駐車場の新設など。マニアによる園芸用採集。 |
必要な保全対策 | 海岸沿いの山林開発や道路の新設、駐車場の設置などに先立つ詳細な生物調査が必要である。そのうえで諸開発の適否を判断すべきである。園芸採集の禁止。 |
執筆者 津軽俊介