種子植物 イネ科
ウキシバ
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
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2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種C |
選定理由 | 向島、神前(竹内 1962)や村田:近畿地方植物誌41(2000)19頁には六地蔵、向島、三栖、祝園など過去にはいくつかの産地が挙がっているが、近年見かけることはきわめてまれで、標本の採集や確認の情報はない。 |
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形態 | 池沼や水湿地にはえる多年草。稈の上部は水面に浮かび長さ80cm。葉は線形、長さ2~4cm、幅2~5mm。花序は長さ3~6cm、花後に上方の1~2葉とともに反曲し水中へ潜る。花序の枝は多数、枝の中ほどで小穂を1個付ける。小穂の付着点より上の枝は芒状の苞となる。小穂は短柄があり枝に圧着、長さ4~5mm、披針形、2小花がある。第一苞穎は長さ0.7mm、第二苞穎は小穂と同長、まばらに毛がある。日本のイネ科植物でほかに似たものはない。ただし、スリランカやオーストラリアで記載されたものと同種説や異種説があり、実体は不明な点が多い(長田 1989)。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ(平凡社)101、原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ(保育社)368、日本イネ科植物図譜(平凡社)634-635 |
分布 | 本州、四国、九州、朝鮮半島南部、中国大陸、インド、スリランカ。 ◎府内の分布記録区域 南丹地域、京都市域(南部、絶滅)、山城地域(中部地区、相楽地区)。 |
生存に対する脅威 | 湿地の開発。溜池の埋め立てや改修。 |
必要な保全対策 | 湿地開発、溜池の埋め立てや改修に先立つ詳細な生物調査が必要である。 |
執筆者 津軽俊介