種子植物
種子植物 イネ科
種子植物 イネ科
ヒゲノガリヤス
Calamagrostis longiseta Hack.
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
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2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種C |
選定理由 | 産地が限定され個体数も少ない。青葉山(竹内 1962)と村田源著『近畿地方植物誌』38(1997)26頁に芦生との記録がある。近年の記録もまれである。 |
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形態 | 山地向陽の地にはえる多年草。稈は束生、高さ20~80cm。葉は長さ15~30cm、幅2~4mm、上面は白緑色。葉鞘は無毛平滑。円錐花序は長さ7~14cm、枝は半輪生状でざらつく。小穂は1小花からなり長さ4~5mm、黄緑色ときに帯紫色、光沢がある。苞穎はほぼ同長。護穎の中央脈は芒となり、長く小穂外につき出る。小花の基部には毛叢がある。カニツリノガリヤスがやや似ているが、内穎の中軸突起が芒状に突き出て、小穂に2個の長芒があるように見える。なお、カニツリノガリヤスは京都府ではまだ見つかっていない。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ(平凡社)123、原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ(保育社)355、日本イネ科植物図譜(平凡社)340-341 |
分布 | 本州(中部以北に多く、近畿以西にまれ)。 ◎府内の分布記録区域 丹後地域、南丹地域。 |
生存に対する脅威 | 林道の拡幅や新設。山地の管理放棄。 |
必要な保全対策 | 林道の拡幅や新設に先立つ詳細な生物調査が必要である。山林の定期的な下生えの刈り込みで、高茎草の繁茂を抑制することも重要。 |
その他 | 日本固有種 |
執筆者 津軽俊介