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種子植物 ハマウツボ科
キヨズミウツボ
Phacellanthus tubiflorus Siebold et Zucc.
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
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2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種C |
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選定理由 | 南部地域で採集された標本があるが、近年あまり見られない。 |
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形態 | 山地の木陰にはえる寄生植物。茎は葉緑素をもたず、葉は退化して鱗片状になり、高さ5~10cm、汚白色。6~7月に多数の花が茎上に頭状に集まって咲き、芳香を放つ。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅲ(平凡社)135、原色日本植物図鑑 草本編Ⅰ(保育社)126、鞍馬・貴船の植物図譜: 44 |
分布 | 本州、四国、九州、朝鮮半島、中国大陸(東北部から沿海州)、サハリン(樺太)。 ◎府内の分布記録区域 南丹地域、京都市域。 |
生存に対する脅威 | 産地局限、森林伐採。 |
必要な保全対策 | 寄主は主としてアジサイ科植物、ムラサキシキブ、ミカエリソウ、ヤハズハンノキなどといわれ、その植物ごと保全する必要があるが、アジサイ類はとくにシカの食害が進んでいる。防護柵の設置が望ましい。 |
執筆者 高木俊夫、光田重幸