種子植物
種子植物 セリ科
種子植物 セリ科
カワラボウフウ(シラカワボウフウ、ヤマニンジン)
Peucedanum terebinthaceum (Fisch. ex Trevir.) Fisch. ex Turcz.
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
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2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 分布域は温帯から暖帯にかけて広いが、府内では情報が少なく、採集標本も少ない。生育に適した立地が少ないためと考えられ、絶滅が危惧される。 |
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形態 | 山野の日当りのよいところにはえる多年草。茎は無毛で直立し、上部は分枝する。葉は1~3回羽状に細裂し、無毛で鋸歯は尖り羽片の基部はくさび形に羽軸に沿下し狭い翼をつくる。花期は8~10月。花弁は白色。果実は広楕円形。同属で高山性のハクサンボウフウは葉鞘がふくらみ、羽軸に翼はないが、本種は葉鞘がふくれず、葉の羽片の基部は翼となる。また海岸には同属のボタンボウフウがある。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅱ(平凡社)290、原色日本植物図鑑 草本編Ⅱ(保育社)30 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州、シベリア東部、アムール、ウスリー、千島、サハリン(樺太)、朝鮮半島、中国大陸。 ◎府内の分布記録区域 中丹地域、南丹地域。 |
生存に対する脅威 | 草地開発、土地造成、道路工事などが減少の主要因である。 |
必要な保全対策 | 山間の草地を開発整備する際には注意を要する。 |
特記事項 | 名前とは異なり、河原にはえるものを見たことがない。別名をヤマニンジンといい、その名のほうが実像に近い(光田)。 |
執筆者 田中徹