種子植物
種子植物 スミレ科
種子植物 スミレ科
アケボノスミレ
Viola rossii Hemsl.
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
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2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種C |
選定理由 | 全国的に分布は広いが、西日本にはもともと少ない。府内では非常にまれで、採集標本・記録とも少ない。現状では確認している産地は一か所のみである。 |
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形態 | 山野にはえる多年草。葉は花に遅れて開き、やや厚く、円心形で先は急に短く尖る。基部は深い心形、縁には低い鋸歯がある。托葉は離生し、披針形で膜質。花は大きく、淡紅紫色で、3~5月に咲く。側弁は無毛またはわずかに毛があり、距は太くて短い。ナガバノスミレサイシンが半日陰を好むのに対して、本種は乾きぎみの明るい雑木林に多い。スミレサイシン類の葉は花期にはほとんど展開しないが、本種はとくに展開が遅い。また花色は淡紅紫色で、スミレサイシン類のなかで最も華やかである。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅱ(平凡社)249、原色日本植物図鑑 草本編Ⅱ(保育社)57、f. 33: 1 |
分布 | 北海道南部、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国大陸北部、千島南部。 ◎府内の分布記録区域 南丹地域。 |
生存に対する脅威 | 森林開発、土地造成、道路工事、森林の遷移(暗化)、園芸採集が減少の主要因である。 |
必要な保全対策 | 森林の開発や管理にともなう下草刈りの際には注意を要する。 |
執筆者 山本義則、田中徹