種子植物
種子植物 グミ科
種子植物 グミ科
カツラギグミ
Elaeagnus takeshitae Makino
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
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2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧ⅠB類(EN) |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種C |
選定理由 | 近年、府内の山城地域において自生が確認された。個体数が少なく、現状では絶滅が危惧される。 |
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形態 | 山地にはえる落葉低木。枝はきわめて細く、葉や花は小型。葉は楕円状卵形で尾状鋭尖頭。葉裏は鱗片がなく、全面星状毛に覆われる。小枝や果柄の鱗片は色が濃い。花は5月に咲き、葉腋に1個ずつ付く。果実は6月に紅熟し、広楕円形で、長さ約1cm。果柄は細長く3.5~4cmで糸状。ハコネグミにくらべ、本種では葉や花が小さく、果実は大きい。葉裏は星状毛のみで、小枝や果柄の鱗片は色が濃い。花外面の毛や鱗片がやや多い。 ◎参照 日本の野生植物 木本Ⅱ(平凡社)85、原色日本植物図鑑 木本編Ⅰ(保育社)218 |
分布 | 本州(近畿中部)。分布域は局限されている。 ◎府内の分布記録区域 山城地域。 |
生存に対する脅威 | 森林開発、土地造成、道路の拡幅、崖地の崩壊などが減少の主要因である。 |
必要な保全対策 | 森林の伐採や道路の設置の際には、他のグミ類と区別して保護する必要がある。 |
特記事項 | 府内では個体数が少なく、また結実数も少ない。系統保存を図る必要がある。 |
執筆者 田中徹