種子植物
種子植物 フウロソウ科
種子植物 フウロソウ科
コフウロ
Geranium tripartitum R. Knuth
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
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2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種A |
選定理由 | 近畿では生育地が少ない。府内では1994年になってはじめて記録されたが、個体数はわずかで、現状では絶滅のおそれが高い。 |
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形態 | 山地の林下にはえる多年草。茎は細く、よく分枝して基部は倒れ伏す。茎の上部には葉柄とともに下向きの屈毛と圧毛がある。葉は互生し、掌状に3全裂し、側小葉はさらに2深裂する。花は2個ずつ付き淡紅色または白色で径1.2~1.5cm。花期は8~9月。同属でよく似たミツバフウロでは葉が対生し、葉身が3深裂するのに対して、本種では葉が互生し、葉身が3全裂する。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅱ(平凡社)218、原色日本植物図鑑 草本編Ⅱ(保育社)88、京都植物24(2): 4 |
分布 | 本州(山形県、宮城県以南)、四国、九州、済州島。 ◎府内の分布記録区域 京都市域(情報のみ)、乙訓地区。 |
生存に対する脅威 | 森林伐採、土地造成などが減少の主要因である。 |
必要な保全対策 | 森林内(とくに谷筋)に道路整備や拡張の工事をする際には詳細な調査が必要である。 |
特記事項 | 比叡山の花崗岩地に遺存することがかなり早くから知られていたが、京都府側では未確認のままである。近年西山で生育が確認された。 |
執筆者 田中徹