種子植物
種子植物 バラ科
種子植物 バラ科
シモツケ(ヒロハシモツケ)
Spiraea japonica L. f.
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
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2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 準絶滅危惧種 |
選定理由 | 京都府内では中丹地域以北の日当りのよい山地に生育するが、生育地が限定されている。 |
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形態 | 落葉低木で高さ1mぐらい。若枝は赤褐色だが古くなると暗褐色となる。葉は披針形から卵形で、縁に二重の鋸歯がある。花は枝先に複散房花序に付く。紅色から淡紅色の花を付ける。 ◎参照 日本の野生植物 木本Ⅰ(平凡社)183、原色日本植物図鑑 木本Ⅱ(保育社)90 |
分布 | 本州、四国、九州、朝鮮半島、中国大陸の山地に広く分布するが、地域によって変異がある。 ◎府内の分布記録区域 丹後地域、中丹地域。 |
生存に対する脅威 | 園芸採集、植生の遷移(暗化)。 |
必要な保全対策 | 樹木の茂りにくい山地岩場などにも遺存植物が多いので、開発には配慮が必要である。 |
特記事項 | 近畿地方植物誌にはヒロハシモツケ(var. ovatifolia Koidz.)の名前で出ている。変異が多く隔離分布して遺存しているため多形で、多くの変種や品種が記載されている。庭木としてもよく植栽されている。シモツケソウは別属の草で、混同してはならない。 |
執筆者 西沢信一、赤松富子