種子植物
種子植物 カヤツリグサ科
種子植物 カヤツリグサ科
トネテンツキ
Fimbristylis stauntonii Debeaux et Franch. var. tonensis (Makino) Ohwi ex T. Koyama, Fimbristylis stauntonii Debeaux et Franch. subsp. tonensis (Makino) T. Koyama
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧Ⅱ類(VU) |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種A |
選定理由 | 産地が限られる。1991年、亀岡市の溜池の岸辺で発見されたのが京都府産新記録であったが、その後、新産地の情報はまったくない。本来の稀少種である。 |
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形態 | まれな一年草。茎は細くやや扁平で高さ7~30cm。秋季、水を落とした池では茎が四方に平伏状となる。葉状の苞は花序より短い。小穂は単生し長楕円状卵形、長さ3~5mm、熟して橙褐色、柱頭は花後も残り毛のように見える。果実は短円柱形、長さ1mm弱。関東や九州に知られるハタケテンツキの柱頭は、花後に残らない。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ(平凡社)174、原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ(保育社)230、日本カヤツリグサ科植物図譜(平凡社)574-575、新版山形県植物誌(新版山形県の植物誌刊行委員会)349 |
分布 | 本州(山形県、関東、近畿)。 ◎府内の分布記録区域 南丹地域。ごくまれ。 |
生存に対する脅威 | 溜池の改修や埋立て。小型の植物で、目立たないため、稀少種と気づかぬまま諸開発の犠牲となりやすい。 |
必要な保全対策 | 溜池の埋め立てや改修に先立つ詳細な生物調査が必要である。そのうえで諸開発の適否を決定すべきである。 |
特記事項 | 世界中で日本の湿地にだけ見られる貴重な植物である。 |
その他 | 日本固有変種 |
執筆者 津軽俊介、村田源