種子植物
種子植物 カヤツリグサ科
種子植物 カヤツリグサ科
イガガヤツリ
Cyperus polystachyos Rottb., Pycreus polystachyos (Rottb.) P. Beauv.
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 加悦町(1932.9.26)、網野、西舞鶴(村田 1995)の3か所で標本が採集された。現在でも丹後の海岸域でまれに見られるだけであり、個体数も不安定である。 |
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形態 | 主に海岸にはえる多年草。茎は硬く小さな株をつくり、高さ10~50cm。花序は多くは頭状に集まる。小穂は線形、扁平、長さ1~2.5cm。幅1.5mm、普通一部が血赤色を帯びる。果実は鱗片の半長で狭倒卵形、上端はやや切形となる。とくに似たものはないが、小穂が頭状に集まる点でカワラスガナがやや似ている。カワラスガナの小穂は幅が広く、幅2.5~3.5mm、先は鈍い。イガガヤツリの小穂は幅が1.5~2mm、先が尖る。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ(平凡社)182、原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ(保育社)246、日本カヤツリグサ科植物図譜(平凡社)700-701 |
分布 | 本州(関東以西)、四国、九州、沖縄県、台湾、朝鮮半島南部、全世界の亜熱帯から熱帯。 ◎府内の分布記録区域 丹後地域。 |
生存に対する脅威 | 海岸の開発。河川敷の開発や改修。 |
必要な保全対策 | 外見は目立たず、稀少種と気づかれぬまま開発の犠牲となりやすい。諸開発に先立つ詳細な生物調査が必要である。 |
執筆者 津軽俊介