種子植物
種子植物 カヤツリグサ科
種子植物 カヤツリグサ科
ヒメアオガヤツリ(ヒメタマガヤツリ)
Cyperus pygmaeus Rottb., Cyperus extremiorientalis Ohwi, Cyperus michelianus (L.) Link subsp. pygmaeus (Rottb.) Asch. et Graebn.
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 標本の採集例がきわめて少なく、個体数も少ない。村田:近畿地方植物誌(2004)162頁に淀とあるのが唯一の記録である。近年の確認情報はない。 |
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形態 | シロガヤツリに似て高さ3~20cm。秋季、水を落とした溜池や刈入れ後の水田では茎が平伏状となることが多い。花序は径1.5cmの頭状で枝を出さない。果実は長楕円形、長さ0.5~1mm、レンズ形、縁は鋭形であるが翼状にならない。最もよく似たシロガヤツリは果実の縁が翼状になる。外見がよく似ているため区別には細心の注意を要する。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ(平凡社)184、原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ(保育社)243、日本カヤツリグサ科植物図譜(平凡社)738-739 |
分布 | 本州(関東以西)、四国、九州、中国大陸南部、インド、中近東、ギリシャ、マレーシア、オーストラリア、アフリカ。 ◎府内の分布記録区域 京都市域南部。 |
生存に対する脅威 | 湿地の開発や溜池の改修、圃場整備。農薬の使用。 |
必要な保全対策 | 本種は目立つ花や果実を付けず、稀少種と気づかれぬまま湿地開発、溜池の改修、圃場整備などの犠牲になりやすい。諸開発に先立つ詳細な生物調査が必要である。そのうえで開発の適否を判断すべきである。 |
その他 | 種名に異名の追加。 |
執筆者 津軽俊介