種子植物
種子植物 イネ科
種子植物 イネ科
ヌマカゼクサ
Eragrostis aquatica Honda
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種C |
選定理由 | 産地が限定され、個体数も少ない。近年、採集または確認の情報はまったくない。 |
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形態 | 池沼のほとりにはえ、稈を少数束生、高さ30~50cm。小穂は帯灰汚紫色で、側生する小穂は無柄または短柄があり、多くは枝に圧着する。この属ではほかに水湿地にはえるものはない。よく似たイトスズメガヤとは花序の枝はイトスズメガヤでは単生し、小穂は暗緑色から帯褐色で紫色を帯びることはない。ヌマカゼクサの花序の枝は2~数本出る。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ(平凡社)105、原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ(保育社)332、日本イネ科植物図譜(平凡社)484-485 |
分布 | 本州(関東以西)、四国。 ◎府内の分布記録区域 山城地域(相楽地区)。 |
生存に対する脅威 | 安易な池沼の開発。農道の拡幅や新設。 |
必要な保全対策 | 池の埋め立てや湿地開発に先立つ詳細な生物調査が必要である。とくにイネ科の植物は、ススキ、アシ、マコモなどを除き植物体は概ね小さい。従って気付かれぬまま絶滅へと追い込まれることが懸念される。開発には細心の注意を要する。 |
その他 | 日本固有種 |
執筆者 津軽俊介